[Red Flood考察] RF「らしさ」と一人歩きする「加速主義」

Red Flood
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より史実に基づいた設定へ

以前ガリア人民国なるルートがあった。あまりにも非現実的で史実のオージェの思想とかけ離れていた為削除された。

現在のRF開発陣に見られるのは「突拍子もない狂気、非現実さ」よりも「史実に基づきながらも相まみえる狂気さ」を優先しているという姿勢だ。日常の中に潜む恐怖。

アントナン・アルトーはアドルフ・ヒトラーではありせん。
アントナン・アルトーはハイリンヒ・ヒムラーではありません。
アントナン・アルトーはアントナン・アルトー以外の何者でもなく、彼が提唱したアイデアは、人々が「失敗した芸術家」というおかしなジョークを何回も繰り返しても、他の世界線の指導者たちのアイデアとは全く比較になりません。

開発日記より抜粋

この言葉からも分かるようにアルトーがヒトラーやヒムラーのような狂人(前述した旧ドルイストルート)として描くのではなくあくまでも史実のアルトーに基づいた思想、設定にする方針であることが分かる。

第34王朝のアスパも「フィンランド人はエジプトから来た」よりも「フィンランド語から世界中の言語が生まれた」という設定になった。恐らくフィンランドとエジプトの同君連合ルートは修正されるだろう。

言ってしまえば「元ネタ」があるかどうか、である。エンヴェル・ホッジャがイスラム主義者になっているのもホッジャの家庭がイスラム教徒でRFのフランスは混乱しているおかげで留学できず共産主義者にならなかったという設定だ。非現実的ではあるもののそうなる可能性は0ではない。このようなルートや人物の設定が増えたり既存の設定が史実寄りになるように修正されていくだろう。


一人歩きする加速主義という言葉

まずRFにおける加速主義とは謂わば尖っているイデオロギーの集合体である(持論)

もちろん現実のニックランドが提唱した加速主義とは別物なので注意する必要がある。

これをもしTNOに置き換えるならばシュルレアリスムは空想的社会主義かトロツキズムになるだろうし未来主義やフィウメ主義はファシズムカテゴリーに追加されるだろう。

敢えてこうしない理由、それは異端者の集合体として加速主義を見ているのではないか。もしくは…。加速主義自体の削除?名称変更?

そもそも最近のアップデートで加速主義は「加速主義の中の未来主義」という扱いに変わった。このことから加速主義と言う言葉自体をどうにかしたい、イメージを変えていくという開発陣の思いが見えてくるのは私だけだろうか?

どうしても過激的な、狂気的な思想というのが独り歩きしてしまっているこの言葉を。

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